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二番町地区計画公聴会で当会代表堀義人が公述人として意見を述べました。
「1月26日、千代田区による二番町地区に関する都市計画案の公聴会がZoomにより開催されました。その公述人の1人として、当会の代表堀義人が意見を述べましたので、その内容を共有いたします。

公述内容はこちら。

今回の公聴会は、千代田区で初めて都市計画法16条1項に基づき開催されたものです。
当初、区は公聴会を行わない姿勢でしたが、住民の強い要望を受けて開催されました。
しかし、公聴会の運営方法には多くの問題があったと言わざるを得ません。

国土交通省『都市計画運用指針 第12版(令和4年4月1日一部改正)』は、公聴会の開催にあたっては「住民の意見を十分汲み取ることができるようにすることが求められる」として、「作成しようとする都市計画の原案や関連する情報について具体的に提示するとともに、公聴会・説明会の開催日時、開催場所、事前の広報等に配慮するべきである」とされています。

公聴会の開催告知は、今年1月5日の区報(広報千代田)で行われましたが、告知は小さく掲載されたのみで、その誌面には肝心の二番町地区計画変更申請の抜粋資料さえもなく、とても軽い扱いと言えるものでした。また、公述人の募集締め切りは1月17日とされ、2週間に満たない短い告知期間でした。さらに、公述人を区が選定して本人に通知した日は、公聴会当日のわずか3日前という切迫した日程であり、公述人にも十分な準備期間が与えられませんでした。

また、会場での傍聴は全く認められず、住民が誰もいない会場での開催が「公開」と言えるか重大な疑義が残りました。

都市計画の案を作成する区の担当者と、あるいは公述人相互間において質疑・議論を行う時間も確保されず、この点からも住民の意見を十分に汲み取るための運営にはなっていませんでした。

今後の公聴会の運営では、これらの問題が改善され、説明や、本当の意味での対話と協議が十分になされることを求めていきたいと思います。

私たちは、異なる意見を交えて、より豊かな地域を一緒につくっていきたいと考えています。
1人1人の声を集め、届けるために多くの方々のご賛同とご協力を頂けましたら幸いです。
(以上)